浴室水栓のレバー、カチッと音がしなくなった

先日浴室のクリーニングをさせてもらったN様から、浴室水栓のレバー操作で違和感があるというご相談がありました。カチッとしなくなったんだそうです。

浴室の混合栓は大抵、左手が温度調節です。40度付近で一度止まり、赤いボタンを押すとより高温に設定できます。Nさんがおっしゃるには、そちらではなく、シャワーか蛇口か切り替える右側の方で、これまではカチッという音または感触で水を止めていたので、それがないと止まる場所を探る感じになり、場合によってはポタポタ水が垂れてしまうそうです。

それは困りますよね。ちょうど在宅事務中でしたので伺うことにしました。Nさんも、午前中なら大丈夫ということです。

こういう時は、やはりグーグル先生に頼ります。思いつくキーワードを入れていくと検索候補が出てきますね。

「浴室シャワー混合栓 シャワー切り替え カチカチ音」

参考記事① お風呂の混合水栓のカチッと音復活(TOTO TMJ46C2V1)
TOTO製水栓で、部品交換で治った記事があり、もしかしたら部品の取り寄せが必要かもしれないとわかりました。

ご挨拶を済ませて浴室へ。シャワーヘッドが高い位置のフックにかけてあります。この方が止水を確認しやすいそうです。止められるとはいえ面倒ですね。

型番を調べてみるとTMJ40CX

水栓型番 TMJ40CX

型番を検索すると、分解図が出ます。

20_TMJ40CX_rotated_removed

この分解図から、ハンドルは右に引っ張れば抜けると判断しました。怖いけど力を込めて抜きました。すると、小さな金属片が、所在なげに、内部に転がっていました。もしかして問題の原因はこれじゃないか?

役者はこの3点。板バネ、シャワー・蛇口の表示板(広げれば外れるリング)、そしてハンドル。

関係するパーツ

板バネを、切り替えハンドル(白い樹脂パーツ)の所定の位置に差し込みます。

板バネを復元

操作レバーの内側に板バネの凸部分が収まる切り欠きがあるので、位置合わせしながらレバーハンドルを差し込みます。レバーを上下に回してみると、復活しました! カチッという感触。

Nさんにも操作してもらい、音、感触、止水の復元を確認していただきます。僕も一安心。

さて、修理を終えて、こちらの方が今回の件に近いと思ったのが参考記事②
浴室水栓(TOTO製)の水を止める箇所でカチッと音がしない グランシスフォート中百舌鳥

参考記事②には、「く」の字型の板バネが脱落してカチッとしなくなること、元の場所に復元しても再発することが書かれています。その板バネを含む「切り替えハンドル部」を交換すると安心みたいです。ただ、今回の水栓は2000年製のため、正規ルートでは部品が買えないかもしれません。

毎日のように使う浴室水栓でしたから、直って良かったです。

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