シャープAY-W25SE-Wの分解クリーニング
先月13日に,前橋市下大島町にお住いのF様から,エアコンクリーニング2台のお申し込みがありました。どちらもシャープのお掃除エアコンで,型式はAY-W25SE-W,AY-W63SX-Cだそうです。ご希望日も書いてくださったのですが,シャープのお掃除エアコンは4から5時間かかるので,1日1台のペースで,1日空いている日を選んでもらいます。
お掃除機能付きの場合,設置状況は重要です。室内機の右側が壁に近いとプラグの抜き差しが難しくなります。この頃はエアコンの設置状態を写真で送って下さるようお願いしています。伺ってから「これはできません」では,どちらも困りますよね。
Fさんに送ってもらった写真からリビング設置のAY-W63SX-Cは難しいと判断しました。右直貫通の配管で,基板のソケットが右向きの場合は不可能です。
Fさんが寝室の分だけでもやってほしいとおっしゃるので,本日に予約を入れてもらいました。
あいにくの雨の日です。リビングの分は写真で見せてもらった通りです。あとで化粧板を外してみましょう。
そのまま2階の寝室へ。階段を上がると2階に浴室があることが分かりました。通常戸建てのお宅では外水道でパーツを洗うのですが,浴室を使わせてもらうことにしました。エアコンから浴室まで最短の動線がつながります。
エアコンのまわりも作業空間が確保されています。ご協力ありがとうございます。
まずはAY-W25SE-Wの外観。シャープ2008年製のエアコンです。基板付近の配線取り回しも。分解時に切る必要のある結束バンドが山盛りです。ちなみにこれは復元後です。オレンジの配線は下の方が自然だろうみたいな変更もあります。
化粧板は一枚物で,下の左右角が残りますが,外せます。構造はほぼ同じですが化粧板の中はシリーズによって違います。これは比較的わかりやすい。けれどもやはり結束バンドが多用されています。
お掃除ロボットは大変です。これできちんとホコリを防いでくれればいいのですが,実はそれほど性能が良くありません。漂白洗浄前,洗浄後,組み立て復元後の3枚です。きれいになるのがわかって気持ちよいですが,前後の面倒な作業に何かむなしさを感じます。化粧板とお掃除ロボットは弟が分解→洗浄→組み立て復元してくれました。
宣伝ではいいことづくめのプラズマクラスター。エアコンにつけるとこうなります。とくにシャープは吹き出し口付近に取り付けることにこだわりを持っているので,湿気からカビが発生するのは抑えらません。
換気とホコリ排出を担う換気扇。
というようないろいろな余分のお手入れがあり,ここからがエアコンクリーニングです。ファンとドレンパン,熱交換器と内部ボディの6枚です。
Fさんも写真を撮っていらっしゃいました。ご自身でもかなりお手入れをされるそうで,ファンをよく見てください。1枚づつエッジの汚れを落としてあるのが分かります。さすがにこれより奥は難しいと思ってエアコンクリーニングを検討されたのだとか。
寝室の分の試運転にこぎつけ,リビングにおりてAY-W63SX-Cの化粧板を外してみます。こちらは下面の壁側に化粧板が一部分割します。基板部分は…基板への配線が右上部奥に入り口のある面倒なタイプです。シャープですから分解過程で外す外さないにかかわらず結束されています。冷媒配管は右直貫通遊びなし。
先日のAY-Z71SX(2009)の作りなら良いのですが,昨年やったAY-W50SX-W(2007)に似た作りでした。ご期待に応えられなくて申し訳ないです。こちらは辞退します。
流れを止めないようにお昼休憩を取らず,続けてやらせてもらいました。大変長い時間お待たせしました。F様,このたびは当店へのご用命をありがとうございました。
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