シャープAY-Z71SX-wの分解クリーニング

下佐野町のA様からメールをもらったのは先月7日のことでした。シャープのAY-Z71SX-w,お掃除機能が付いているとのことです。

設置状況を写真で送ってもらい,室内機右側に必要なスペースがあるものの,足下右側に作り付けの棚があり,脚立を置くのに支障ががあると分かりました。そして大変なめらかに塗られた珪藻土壁面です。

エアコン室内機の設置状況を,床面から写るアングルで撮って送ってもらえると大変ありがたいです。

今朝は大気が不安定な状態と言うことで,晴れているようで雨が落ちてきたり。全体に蒸し暑い日でした。Aさんが出迎えてくださり,エアコンの場所に案内してもらいました。庭からウッドデッキ,リビングとアクセス良好です。作業しやすいように,あったものが移動済みです。ご協力ありがとうございます。

昨年から気になっていたそうですが,踏ん切りが付かなかったそうです。エアコンクリーニング,特にお掃除付きとなると,頼むにはちょっとした決心が必要なんでしょうね。

設置状況と足場の様子。棚には支えを入れて脚立を立てるとお話ししてあります。

AY-Z71SX-wの外観足場の支度

基板周りを含めて,今までの記憶にない設計でした。基板に刺さるプラグ類は6本で,正面向きのソケットなので非常に簡単です。

基板周り上下から2本づつ。お掃除ユニットから2本だけ

化粧板が大きくてフルカバーなのはいつもと同じですが,強制運転の小さなボタンが底面にあり,それが干渉してグリル兼ルーバーの駆動部分が外しにくかったようです。本体の分解に夢中で,弟がやった化粧板内の分解復元については写真なし。

ほぼ取り外しが終わったところで,Aさんが飲み物を用意してくださいました。そろそろ水分補給をと思っていたタイミングでありがたいです。

自分が触ったからというのもあるのですが,お掃除フレームが大変です。左側に向かう配線や,お掃除機能駆動の配線とサブ基板,センサースイッチ2個などが取り付けられています。ものすごく汚れていて,洗う必要があるのですが,それらを全部取り外す(はがす感覚)ことになるので,その前後が大変です。その証拠4枚。この作り方がシャープです。話が前後しますが,化粧板を外すときだって,「こんなところに?」みたいなビスがあります。分解するときには切る必要のある結束バンドもあります。さすがシャープです(笑。

お掃除フレーム漂白洗浄後分解は大変復元前のユニット

ここからがエアコンクリーニングです。この型はバケットボディーで,ドレンパンが独立していません。右抜きの通常の配管でしたので,ファンとモーターを外して洗います。でも熱交換器とドレンパンの干渉部分,特に壁側はかなり深いので,完璧に洗おうと思ったら室内機を外す必要があるでしょうね。

そう思っても,この状況でできる限り洗います。熱交換器,送風カーブ,そしてファンです。熱交換器はキラキラのアルミ色ではなく,スズのような色合いなので,キレイになった気がしないのですがあしからず。

それにしても,「フィルターをお掃除して中を汚さない」という趣旨のお掃除エアコンですが,お掃除ロボットのフレームの内側や,その内側の熱交換器の汚れっぷりはどうでしょう。

ついでに言わせてもらえば,簡単な構造のお掃除機能なら許せますが,先ほどお見せしたように非常に面倒な作りで,そのお手入れ自体が大変なのに,その甲斐がないでしょう。それが悲しいのです。開発にお金をかけ,その部品を作るのにお金をかけ,宣伝で莫大なお金をかけ,それを消費者に全部上乗せし,その挙げ句がこれですか?と思うのです。

熱交換器高圧洗浄後内部送風カーブ手作業も併用してさっぱりクロスフローファン漂白洗浄後

Aさんが当初の条件を緩和して,午後3時までならOKと言ってくださり,お昼に休めるようにしてくださったのですが,「記憶が新鮮なうちに!」と続けてやらせてもらいました。ほぼ仕上がったのが午後1時半。

次はいつ頃が良いかお尋ねです。だいたい3年をめどに,汚れを感じれば前倒し,それほどでなければ延期で結構です。お支払いをいただいて撤収。冷えたお茶を差し入れてくださり,お見送り付き。A様こそお昼を取る時間も無かったですね。このたびは当店へのご用命をありがとうございました。

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