ナショナル，富士通のお掃除機能付きエアコンクリーニング
先週に引き続き，O様邸のエアコンクリーニング。どちらもお掃除機能付きです。1台目はCS-225XB-G，National 2005年製です。2台目はAS40PPZ2W，富士通NOCRIA 2005年製です。築8年ほどとおっしゃっていたので，使用期間は8年です。先回のシャープを含めて隠ぺい配管。富士通に至っては南側の壁を2部屋分横切って西側に室外機があります。
ナショナル製は，換気の絡んだお掃除機能はもちろん，電気式集塵機，高濃度酸素？の装置のついた高級機です。ひと通りの動作チェックをして，お掃除ロボットも動かしてみます。左側がノズルの定位置で，往復して戻って，お掃除がもう一度始まりそうな気がしたので，強制停止しました。
外観と化粧板を外した内部の様子。化粧板は天井面，左右，最下部の細い一枚に分割していて，比較的外すのも組むのも楽でした。壁側下部の左右も外れるので助かります。
天井と右側が近いため，基盤部分を十分に目視できません。この型式は，上から3つ，下から7つのプラグが基盤に来ています。もう一つ電源下部に来ているアース線を外します。
お掃除のフレームは4本のビスで固定されています。右下がドレンパンと連結の横方向，左が上下と，中ほどに熱交換器に固定するもの。今回もお掃除フレーム自体の汚れ(カビ)がひどいので，いろいろくっついているものを外します。この辺は本体にかかりきりの僕ではなく，弟の方が担当してくれます。お掃除が上手にできないお掃除ロボット君ですが，非常に複雑な構造です。2枚目は洗い終わったフレーム。
ファンやドレンパンはひどいことになっていました。マックロクロスケが貼りついています。かなり冷房で使われたのでしょうか。FケーブルやACコードなどもカビが生えていました。
熱交換器も内側にクロスケが貼りついています。内側からも水流を当てたり，ブラッシングしたりして高圧洗浄の効果を高めます。
本機の成績は，動作確認から分解まで1時間，洗浄1時間，組み立て1時間半，修正1時間(照。修正の主な内容はお掃除ノズルにつながった蛇腹と配線の処理。移動中にどこかに絡まないように納めるという内容です。そして最後に見つかったのが左側のセンサースイッチの不具合。これが原因でタイマーランプ点滅。エアコンも使えますし，フィルターお掃除もしますが，ランプは点滅したまま。これについてはあとで書きます。
お昼休憩の後，富士通に取り掛かります。非常に張り出した形の室内機です。なぜこんな形かというと，熱交換器が逆V字ではなく，ハの字型でかなり大きな隙間があるのです。
化粧板は底面以外3面のフルカバー。底面化粧板の爪(壁側と左右)の関係で外しにくい作りです。
お掃除機能はシンプルで，フィルターを昇降させる歯車(正面中央の薄灰色のアセンブリ)があり，カセット式のダストボックスにホコリをふるい落とすというもので，降りてきたフィルターは室内機の前面に舌を出すように現れます。ちょっとユーモラスな機械です。外観と化粧板の内側。
内部配線は親切な設計で，基盤のプラグにはほとんど触れる必要が無く，複数の配線をまとめた中継コネクタを外せばよいようになっています。大きなコネクタですが，それを押しこむ隅間があるのでストレスがありません。
基盤が抜ければ，次はドレンパンやファンを含めた下半分がごっそり外せます。本機の場合は，左下にドレンホースが来ていて，ビス止めで，左が壁に近い設置だったので，このビスを外すのが大変でした。それ以外は熱交換器左の2本と，右上1本，モーター周りの4本？を外せば上下分割です。
結局ルーバー3枚はついたまま洗ってもらったのですが，富士通機には付け根にばねが仕込んであることがあります。これが外れるとうまく戻せなくなる可能性があります。現状を撮影しておきます。
外した下半分は，汚れていないように見えますが，面でカビが生えている感じで，ニオイとともに汚れが剥がれました。
熱交換器も，時間をかけて洗いました。使用年数が長くなると，カビが張りつく力が強くなるんでしょうか。
富士通機は3時間で終了。お掃除機能付きでも，分解組立てしやすいものがあります。
さて，1台目のナショナル機ですが，弟がiPadを使って検索。リモコンを使って診断すると，H51，「フィルター掃除ノズルロック異常」です。センサースイッチが故障(押された状態のままスイッチが戻らない）しているため，いつまでも左に進もうとします。それがしばらく続いてタイマーランプ点滅。
センサースイッチを壊した覚えはないのでOさんに確認してみます。すると，このエアコンはおばあちゃんがお使いで，いつもタイマーは点滅してそうです。
試運転前はACプラグが外されていたので，その症状を知らずに試運転し，エラーが出る前に強制終了していたということになります。エラーチェックは事前にやっておくべきです。
このセンサースイッチを交換すれば直る可能性が高いです。パナソニックで部品を取り寄せて交換することを申し出ました。お任せ下さるそうなので，前橋のサービスセンターに連絡。型式とこちらの診断を伝えると，部品を調べてくれるそうで，「折り返します」。
かかってきた電話は意外にも，「フィルターお掃除ロボットを無償交換します」。
そんな事情をOさんにお電話しました。O様，このたびは当店へのご用命をありがとうございました。エアコン周りの移動のご協力も大変助かりました。ありがとうございます。フィルターお掃除ロボット交換，首尾よく行きますよう願っております。
パナソニック様，10年前の機械相手なのに良心的ですね。すでに世に出回っているエアコンのお世話は今後ともお願いします。そして，フィルター自動お掃除機能を最初に作ったメーカーとして，「お掃除機能付きをやめる」というご英断も願います。逆に超シンプルな設計で電装部分を防水型にして，「ご家庭でも散水ホースで洗えます」なんていうエアコンを作るのはどうですかw
お久しぶりです」
この機種は,
リコール品です。気を付けましょう。
リコール交換済みの機種を先月洗いましtが、お掃除ノズルが最後まで戻らなくなりました。
なんだかわけのわからない理由で、僕のせいになっていました。
めんどくさいので、はいはいと言って、２１７０８円払うことにしました。この機種は気を付けましょう。パナソニックも、十分認識済みです
。リーコール修理前衛でお話しして、パナソニックに連絡して1クリーニングしましょう（笑）
情報ありがとうございます。
そうだったのかと思って，パナソニックのサイトでリコールの検索をしたのですが，型式ではヒットしませんでした。パナソニックのお掃除ロボットは構造的に動作不良が起きやすいのでしょうね。価格コムの口コミを見ると，何度も室内機全体やお掃除ロボットの交換を経験しているユーザーもいます。
>21,708円払うことに… 災難でしたね。タダ働きみたいな感じでしょうか？お見舞い申し上げます。