パナソニック　CS-712CX2-W　分解クリーニング

10月末に金古町W様からメールでお問い合わせをいただきました。「パナソニックのエアコン　CS-712CX2 1台のクリーニングをお願いしたくご連絡いたしました。年内のご都合はいかがでしょうか。11月はまだ空いている日にちはありますか?」

このメールをいただいたときは次の日も空いていましたし，年内はもちろん11月中も伺える日があったのです。いくつか候補をお伝えし，11/6(水)午前9時からのご予約になりました。

エアコンクリーニングのお問い合わせで型式を添えて下さるとありがたいです。もし吹き抜けの高い位置にあるとか，下にどかせないものがあるとか，左右壁あるいは天井にピタッとはりついているとか，設置状況についても，心配があれば事前に教えてください。もっともWさんのお宅では，外から直接入れるリビングで，通常の天井高，左右天井との間に余裕のある理想的な設置状況。普段は下に置かれているパソコンやラック類も大きく移動してありました。

なんと前の日にパナソニックの修理が入り，フィルター自動お掃除ユニットを丸ごと交換したのだそうです。2011年製でしたが，ご使用1年目，フィルター掃除の音に異常があって見過ごせないレベルになったので修理を依頼したとか。保証期間内で無料だったそうです。

繊細に組んであって，微妙なずれで動かなくなるのはシャープ製と思っていましたが，ナショナル・パナソニックのフィルター自動掃除機能や，ルーバー周りもかなり繊細です。設計者の意図したとおりになっていないと，すぐに動作に異常が出ます。僕は，お掃除ロボットの駆動系を外さずに，手作業でお手入れすることにしています。今回，お掃除ロボットが新しいので，その辺の作業が省けます。

試運転でルーバーが開いたときから，ファンや送風カーブの汚れが目立ちましたが，取り出してみればかなりの汚れです。フィルター自動お掃除機能があっても，ナノイー発生で空気清浄機能があっても，たった1年のご使用でこんなに内部が汚れます。フィルターの内部ですから，お掃除機能はノータッチ。フィルターの内部を洗おうというエアコンクリーニングを妨害する配線だらけのフレームと化しています。

どうか，今後お取り換えやご購入の場合には，リビングに，そして他の部屋ももちろん，一番安いシンプルなエアコンをとりつけて下さいね。エアコン内部はカビで汚れるので，人の手で分解洗浄が必要です。

そんなわけで，ファンとドレンパン，熱交換器のビフォーアフターです。Wさんにも喜んでいただきました。

パナソニックはフィルターのホコリを換気パイプから排出します。換気パイプの出口もホコリを取ってあげる必要があります。ここが詰まると，どんどん内側に向かってパイプを詰まらせていきます。2枚目はあとは漂白除菌したパーツを天日干し。お掃除ロボットもたまには紫外線消毒(こちらは新品ですが)。

非常に順調に進んだのですが，大小2枚ある小さい方のルーバーがわずかに戻りが甘い。モーター駆動ですが，形状的に左端の戻りが甘くなる対策としてばねが仕込んであります。いろいろ試しましたが，結局化粧板の固定ビスの締め具合で変わりました。造りが繊細です。

12時ちょっと回りましたが，終了。Wさんにお茶を頂戴し，お見送り付きで撤収しました。キャンセル待ちあるいは年明けに浴室のクリーニングのご希望もいただきました。当店へのご用命，ありがとうございます。