東芝RAS-281JDR(W)のクリーニング
吉井町吉井にお住いのM様から,東芝のお掃除機能付きエアコンのクリーニングについてお問い合わせがありました。型式はRAS-281JDR,ご希望日も2つ挙げられています。
本日伺いました。午前の現場からの移動で余裕を見て午後1時半とお知らせしていたのですが,ゆっくりご飯を食べて移動しても午後1時にはついてしまいました。ちょうどお出かけになっていたようで,少し離れた場所で待機していたらお電話をくださいました。
Mさんのお宅は長い間お使いになっているご様子で,設備のリフォームもされているのですが,どこまでもお掃除が行き届いていて,床などは磨き込まれた美しささえ感じました。お母様もMさんも几帳面な方なのだろうと推察いたします。
話は戻りまして,塗り壁に設置の東芝お掃除機能付きエアコン。人感センサーがポコッと右下にある,初めて触るモデルです。2011年製。
外観とお掃除中のフィルターと,基板上部の遊びがない配線。大雑把に申し上げて,今までの東芝機より難解になり,結束バンドは切らなくてよいのですが,シャープ的な構造になりました。お掃除フレームを外すときに,左下はモーターへのコネクタ,右下にはイオンを通すパイプ,右上にはアース線。こんな風に脱着中に触らなければならないものを付けるのはおかしいです。設計が精錬されていない証拠です。
いろいろついているものを外して熱交換器を露出しました。お掃除機能があるからこんなに汚れます。フィルター掃除の際,動作を観察すると,小さく断続的に振動しているのが分かります。ホコリの中の細かい粒子が,ふるいに掛けられたように熱交換器へと降っていくのでしょうね。洗っているときの劇的な変化と合わせて3枚。
お掃除フレームもいろいろ付属した面倒な作りで,洗う前後はかなりの数のパーツを扱います。
ものすごいことになっていたファンとドレンパン。
据え付け版に戻す前の下部ボディー。東芝は左右ともビスできちんと位置決めできるので,爪を併用したダイキンよりは簡単に復元できる気がします。
Mさんは分解程度を考えて当店を選んでくださったそうですが,このエアコンはオーバーホールが必要でしたね。配管が左下からでよかったです。今後の対策として,レンジフード用の不織紙フィルターを天井側の吸気口に貼り付けることを提案しました。
今頃気づいたのですが,フィルターが飛び出してくることを考えると,不織紙はある程度たるませて貼る必要がありますね。実際には飛び出したフィルターが紙を巻き込むことも考えられます。この型の場合あまりいい提案ではなかったかもしれません。
ご使用の環境で汚れ具合は違うのでしょうが,この東芝製お掃除エアコンはどうなんでしょう?合衆国なら訴訟が起こりそうですね。
作業は3時間半ほど。(お掃除機能の試運転はフィルター掃除だけでも結構時間がかかります)。私どもにとっては良い経験でした。M様ありがとうございます。
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