AN63PRP，AN22PESKを壁掛け―オーバーホール

先月10日にお問い合わせくださったのは，箕郷町柏木沢にお住いのH様。「エアコンクリーニング希望です。機種：AN63PRP-W，AN22PESK-W，2013年製2台になります。壁掛けオーバーホールをした場合で宜しくお願いします」。

1台目はお掃除機能付き，うるさら7，2台目はストリーマ発生装置はついてはいますが，シンプル構造です。

お見積りと注意事項をお送りすると，設置状況の写真が送られてきました。うるさら7の右が壁に近いです。これで右下貫通配管だと，右上が据え付け板のフックから外れないかもしれない…と感じました。とはいえHさんが，やるからにはオーバーホールでお願いしたい，という希望なので，やってみましょう。今日は一応，配管を扱える道具一式を持参しました。

家の前に着くと，Hさんが出迎えて下さいます。作業空間が広くとられています。カーテンレールも外してあり，寝室の壁掛けテレビにはビニール袋を使って養生もしてくださいました。ご協力ありがとうございます。

Hさんのお話では，13年から使ってきて，今年になって風にニオイを感じるようになったんだそうです。フィルターやダストボックスのお手入れはしてこられたそうです。もうちょっと早くクリーニングした方がいいでしょうか？とおっしゃるので，ご家族の誰かがエアコンを使うと咳こむとか，過敏症だというのでなければ，汚れやニオイを感じるようになってからでいいのでは，なんてお話ししました。でも，Hさんのお子さんのことを考えると，早め早めの方が良いようです。

さて，リビング設置のうるさら7，AN63PRPの外観と設置状況です。右下貫通配管でした。カーテンレールとの取り合いで，この間隔になってしまったようです。ただ，カーテンレール部分も含めて，ボードの内側に合板の下地があり，ビスががっちり効いていることに助けられました。

壁掛けオーバーホールの問題もそうですが，基板から4本のプラグを脱着するのも大変でした。これは他のお客様のところで撮った基板の様子。手前の3つと，奥にあるファンモーターの分4本を外します。熱交換器のセンサーの分は，基板側で外さなくても大丈夫。

剥がすようにいろいろ外してお手入れします。

熱交換器は厚いです。高圧洗浄機の扇型水流が頼もしいです。

下部ボディーは降ろしてからも，かなりバラバラにしてあげる必要があります。3枚目は，復元が終わって熱交換器に戻す直前です。

ちょうど正午に組みあがり，弱暖房で試運転。お昼休憩をもらいます。お昼休み中に，Hさんが飲み物の差し入れを下さいました。作業空間のこと，洗い場の水道，お湯をとる場所，お湯の温度，何かと世話をしてくださいます。お気遣いありがとうございます。

この付近で小学校2年の夏から4年まで過ごしたので，群馬用水とか懐かしいです。田んぼの水路のマス部分には，沢ガニもいます。ちょうどこんな川で遊んだという感じの小川。石をひっくり返してはカニを採り，たくさん採れたので油で揚げて食べました。ワイルドでした。

午後から，AN22PESK-Wのクリーニング。

Hさんが，「エアコンから出る風がさわやかで，気持ちよく深呼吸できる気がする」，と感想を入れて下さいました。大変うれしくて，照れます。

実はこの型が苦手です。熱交換器かと下部ボディーの脱着に，こうやれば…というコツがわかりません。それでも構造自体はシンプルですから，1時間半ほどで試運転にこぎつけます。

トータルで4時間半ほど。うるさら7が3時間に収まったので，当店としては非常にスムーズだったと思います。Hさんには「大変助かりました」，と喜んでもらい，玄関外まで見送っていただき，帰ってまいりました。お悩み解決のお手伝いが出来て，私どもとしても気持ちがさわやかです。H様，このたびは当店へのご用命をありがとうございました。