エアコンクリーニング3台

先月末にメールでお問い合わせくださった栄町H様。型式と設置の様子,画像まで添付してくださいました。

H様には,昨年11月に水周りのお掃除のご注文,その後お知り合いへのご紹介もいただいております。どうもありがとうございます。今回はエアコン3台のクリーニングと,春に予定されている窓ガラスとベランダ洗浄の下見もさせていただくことになっていました。築6年,お手入れすることで,お宅への愛着が深まれば嬉しいです。

今回もご主人とワンちゃんが立ち合って下さいました。

対象は2階のリビングとダイニングキッチン設置のダイキン2台。もう一台は1階寝室のナショナル機。リビングから始めさせていただくことにしました。

リビングには大きなテレビの下のラックにホームシアターのシステムが組んであります。幸い配線に余裕があり,接続のまま右側にスライドさせると作業スペースが確保できました。配線接続は得意な方ですが,これだけの数になるとためらいます。

リビング設置は,ダイキンF25HTPS-W,2007年製です。化粧板も基盤も外しやすい構造ですが,ファンを外そうとすると難しくなります。汚れがひどいというわけではなかったのですが,きちんとした分解クリーニングをしたいと考えて壁掛けオーバーホールしました。

壁掛けオーバーホール,あるいは背抜きと呼ばれる場合もあるこの洗浄方法は,エアコンの熱交換器を支えている壁側の化粧板まで外してしまいます。ダイキンにエアコンクリーニングを依頼すると,室内機を配管部分で外して持ち帰りのクリーニングになります。エアコンクリーニングとしてはそれが理想ですが,次善の策として,配管をつないだまま洗うのが壁掛けオーバーホールです。この場合熱交換器は支えを失いますので,ワイヤを使って据え付け金属板に吊るします。

そんなクリーニング作業の前後。熱交換器はほとんどホコリだけで見た目はきれいでした。外したパーツはまんべんなくカビの粒ができていましたが,漂白洗浄でよみがえりました。

ダイキンエアコン 壁掛けオーバーホール

順番が前後しますが,壁掛けオーバーホールのメリットを説明いたします。ダイキンの化粧板はフルカバーなのでパカッと外して,さらに基盤を外したのが右上の状態です。実はこの時,熱交換器はドレンパンを含む壁側化粧板に乗っかっているだけです。配管抑えやドレンホースを外し,化粧板側のプラスチックの爪と熱交換器側の金属爪を外してあげると,壁側はごっそり外れてしまいます。壁に残るのは熱交換器のみ,壁側化粧板はファンやモーターが付いたまま床に降りてきます。

ダイキンの壁掛型エアコンは,室内機持ち帰りクリーニングを想定しているらしく,ファンを抜くにも,ファンモーターを抜くにも,抑えのパーツの爪が手前からは外しにくい位置にあります。それも,こうして床に降ろせば自由に触れます。

そして内部はファンを抱え込むような作りになっていますので,外してしまうことで洗い残しがなくなるのです。

壁掛けオーバーホール

1台目を組みたてて試運転。ダイニングキッチンのF22HTPS-Wの壁掛けオーバーホールバージョンの分解を終えてお昼休憩をいただきます。

2台目は吹き出し部がリビングよりも汚れています。やはりキッチンに近い分,油汚れも入るのでしょう。パーツ類のビフォーアフターはばっちりになりました。

ダイキンエアコン 壁掛けオーバーホール

同じ構造の2台目になると順調です。壁側を組み戻すときなどは,かちっと一発で入りました。

それにしても,キッチンがキレイです。3カ月ほどになりますが,ガスコンロなどは,仕上がった時のままのようです。

3台目はNationalたぶん2004年製,CS-22RCH-Wです。正面全部にLED表示部・リモコン受信部がある以外は,シンプルなエアコンです。こちらはドレンパンとファンを外してのクリーニングになります。

ナショナルエアコンの分解クリーニング

室内機の外観と,洗い終わった後の細部の点検。右側が壁面近接でしたが,2センチほど離れていて,このわずかの隙間で基盤固定のビスが回しやすいです。基盤のソケットも外しやすい向きでした。

分解して細部まで洗います

午後3時半に終了。次回の窓ガラスやベランダ洗浄について打ち合わせ。ご主人に缶コーヒーを頂戴して撤収しました。

6年使用のエアコン,ワンちゃん共生を考えると,とてもきれいなケースだったと思います。使用状況は変化しますので一概に年数で区切れませんが,次回は3年から5年後,吹き出し口から見た内部の汚れが「キタナイ」と思えてきたら呼んでくださいね。

H様,再びのご用命ありがとうございました。

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