ダイキンエアコンは壁掛けオーバーホール

今日は,1軒1台づつで3台の予定でした。

1台目は,先月半ばにメールでご注文くださったM様。伊勢崎市八寸町は営業範囲か心配しておられましたが,伺っております。最近はグーグルマップを使うと,通勤時間にどのくらいの時間で着けるか分かります。別途出張費を頂戴しますが,片道1時間で行けるお宅には伺います。

さて型式はAN-22LESK-W,ダイキン2010年製です。ダイキンはドレンパンが独立して外れない構造で,しかもファンやモーターも外せません。それで壁側ボディーを外す,「壁掛けオーバーホール」作業が必要です。「背抜き」という方がイメージしやすいです。壁側ボディーは,熱交換器を下から支え,壁の据え付け板に固定するフックを持つ重要なパーツです。

作業難易度が高く,手間もかかるので有料オプションです。ただ,室内機の設置状況によってはやりたくても出来ないことがあります。

見せていただくと,右下貫通配管ですが,右側が広く空いていて,左にも余裕があります。この状況ならたぶん外せるでしょう。

ダイキン室内機の設置状況

壁側ボディーを外すと,配管につながった熱交換器だけになります。こちらは高圧洗浄。

壁掛けオーバーホール洗浄後

この型式のダイキンは,基盤にルーバーモーターも組みこんであり,壁から降りたあとはビス1本でバラバラになります。これらの外したパーツは外の水道を使って漂白洗浄。ファンの両側にあるドレン溝や,送風カーブのカビの斑点などを見ると,手元で洗うことには価値があります。

壁側ボディーとクロスフローファン洗浄後

2時間かからずに終了しました。事前に準備して下さったことや,お湯をくむ時などのご協力で順調に進めることができました。M様,このたびのご用命ありがとうございます。

2台目も先月半ばにメールで問い合わせてくださったS様。当店と同じ町内のアパートのお住まいです。こちらもダイキンだそうです。設置状況については,写真を送ってくださいました。右近接です。

12時からとお話ししていたのですが,ナビに振り回されて遅刻しました。

2階のリビングに設置で,こんな感じで取り付けされています。型式はF25KTNS-W,ダイキン2009年製です。型式に使われる文字列が違いますが,販売ルートの違いでしょう。今日の1台目とほとんど同じ構造でした。右の壁面には窓があるので,右に露出配管が自然ですが,普通に右下貫通配管です。

設置状況

室内機は全体に茶色っぽくなっており,粘着性汚れがありそうです。当初はキッチン油かと思ったのですが,熱交換器の様子からたばこですね。これは難しくても壁側ボディーを外さないと改善しません。

熱交換器の洗浄前後。

フィンの側面まで着色している洗浄後

ボディーはドレン溝が汚れていますが,送風カーブはキレイです。ファンはやられていますね。

ボディーとファン漂白洗浄後

すっかり元の色を取り戻したパーツを復元します。

Sさんが,「新品みたいになって嬉しいです」と感想を下さいました。離乳食中の赤ちゃんは,お昼寝中。これで安心してお使いいただけます。S様,このたびのご用命ありがとうございます。

さて,次のご予約は江木町で3時から。こちらはピッタリのタイミングでした。

ピンポーン。玄関で気配がしたので「クリンサーブ,清水です」。するとインターホンから「うちはエアコンクリーニング頼んでません」。

違ううちに来てしまったのかと思って,焦って撤収したのですが,メールを確認。住所,名前とも問題なかったので,携帯に電話。「電源が入っていません」。

メールでのやり取りで記録が残っているのですが,「頼んでいない」そうです。後ろにいた弟も「エアコンクリーニングってなんでわかるんかね?」。そうなんです。自分でうそをついていることを白状しているようなものです。

せめてキャンセルの連絡があれば,2軒目の自宅近くからここまで来なくて済んだのに。非常識な人もいたものです。怒りを感じるというより,呆れてしまいました。注文者は立派な名前だというのが興味深いです。

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