動物病院のエアコンクリーニング

2008年以来たびたび声をかけてもらっている動物病院です。19日に電話をもらって,ちょっとやりくりして本日伺ってきました。

毎回洗うのはシャワーやゲージのある一番広い部屋の分で,CS-406VB2-W,ナショナル2006年製が取り付けられています。今回は,このメインのエアコンが「冷えない」とおっしゃっていました。冷風は出ているのですが,他の分と比べると冷たさが足りないようです。

今回初めて洗う分が,手術室設置のCS-226VB-W,ナショナル2006年製。こちらは水漏れするとのことでした。分解してみると,ドレン排水は問題ないようだったので,熱交換器やファンの汚れのため,結露水がドレンパンに落ちずに伝い漏れたものと思われます。

どちらからでも良いということで,奥にあたる手術室から。右側開放で,左下壁内への隠蔽配管です。

手術室設置のCS-226VB

この型の左右風向き板は脱着が面倒なうえ,爪を壊しやすいです。材質が劣化している場合は破損を防げないです。今回は真ん中の支柱への突起を外しただけで,上下板にはまったまま外しました。洗うのが面倒になると思いますが,壊す心配が減ります。

さてその,風向き板を外すと,あのロックウール状の物体が見えます。

ロックウールのようなファン

熱交換器はホコリまみれというのではなく,黒く変色しています。下処理してから高圧洗浄しましたが,アルミの腐食(欠損)が見受けられます。このころのナショナルには,フルカバーで,ファンが抜けない構造のものがあります。まず壁側ボディを熱交換器から外して,その後モーターやファンを外します。

熱交換器高圧洗浄後

内側も高圧で洗います。

熱交換器の内側高圧洗浄後

こちらが降ろしたボディ部分。汚れの程度によっては,ドレンパンを外した段階で洗うこともできるでしょう。

ドレンパン,ファン,壁側ボディ漂白除菌洗浄後

壁側ボディを降ろすと,普段は見えない,壁に接している部分の汚れも落とせます。

壁側の汚れ漂白除菌洗浄後

洗浄前後をもう一度。

埃だらけのファンクリーニング後

2台目がゲージの上にあるCS-406VB2=W

CS-406VB2-W

撮り忘れてしまったので,高圧洗浄後の熱交換器。こちらはあらゆる場所が錆びてきていて,熱交換器を位置固定するフックや,アース線取り付け部分のスチールが朽ち始めています。

熱交換器

壁側ボディ,ファン,ドレンパン。

壁側ボディやファンなどの部品漂白除菌洗浄後

復元して試運転したのですが,やはり冷房能力が弱いです。除湿のような感じで,吸い込み口28度,吐き出し口23度。他のエアコンが14-17度を吐き出しているので,何かしら不具合があるのでしょう。コンプレッサーの劣化,基板の故障など。

室外機の配管接続部はどちらも結露していて,ガス不足ではないはずです。

13年経過で,通常ならまだまだ使えるエアコンですが,入院・宿泊もある動物病院のメインエアコンとして使われてきたものです。寿命が来たものと思います。

熱交換器とファンの洗浄,センサー部分の汚れの除去などで復活する可能性があり,それに賭けたのですが,残念。この点,お客様に確認してから進めたほうが良かったと反省しています。

そんなわけで,12時から始めて15時半。14時開院までに仕上がりました。T様,毎度ありがとうございます。

話は変わりますが,たけうちクリーンサービスの竹内さんに教えてもらった改造をしました。これは天井エアコン用ですが,壁掛け用も改造しました。接続部からまだ漏れるので改良が必要です。うまく行ったらアップします。

天井エアコン洗浄カバー改造

竹内さんありがとう。

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