富士通2台,東芝1台エアコンクリーニング
昨日に続いて,今日はY様のお宅のエアコンクリーニングです。普通機3台なので,残りの時間を使って窓ガラスや木製枠にできているカビ汚れを漂白除菌する予定です。一緒に来てもらったのは株式会社アネストの西山さんです。ものすごく頼もしいです。
今回のエアコンは1998年製ですので,21年経過しています。ご要望があれば洗うのですが,クリーニング後の動作保証はありません。
当店の加入している損害賠償保険は,作業中にお客様の家財を破損した場合の補償に,作業対象物特約も付加されていて,(今日の場合エアコンに発生した損害)が補償されます。例えばパーツ破損の場合は取り寄せと取り付け,動作不良の場合は基板取り寄せと交換,などにかかる費用を保険会社に負担してもらえます。
ですが,発売後10年に近くなると,修理用の部品や基板の在庫がなくなってきます。そこを取りかえれば使えるようになるエアコンでも,代替品がなければ全く使えなくなります。この場合,エアコンシステム全体を取り替えが必要です。既存のエアコン撤去と廃棄,新しいエアコンと必要部材の購入,取り付けです。費用は高額になりますが,保険金は出ません。このリスクは当店には重すぎて負えません。
ということで,10年以上たったエアコンを洗う場合は,「洗って動けばもうけもの」というような気持ちでご依頼ください。もちろんやるからには慎重に作業いたします。
前置きが長くなりましたが,今日洗った最初の2台は,AS-258PBY,富士通1998年製で,Sylphideという愛称があります。現状とはちょっと違うのですが,上下分割設計のボディです。
実際には2台目に洗った左露出配管の分からの前後写真です。まずは外観。
化粧板を外すと,まさかのドレンホース。左に切り替えて,付属のホースを冷媒配管と一緒に屋外まで引き出したほうがいいです。
さらにドレンパンを外すと,冷媒配管が一部露出していました。胴管が部屋の空気に触れると,結露します。最悪の場合,室内機の下部から水滴が垂れるようになります。それを防ぐために,冷媒配管は断熱材でくるんで隙間なくテーピングし,さらに不織布などを巻いてほしいです。
配管穴ももっと取り付け面に寄せると取り付けがキレイになると思われます。
まずは熱交換器の洗浄を済ませます。
配管のテーピングと,ドレンホース付け替えをしました。ドレン出口のみ断熱の部材をかませてあります。
外した下部ボディとファン。外したものは西山さんが引き取ってお風呂で漂白除菌洗浄し,また元の部屋まで届けてくれます。電池タイプの噴霧器を使って効率的な作業なので,パーツ洗いがどんどん進みます。
もう一台の富士通。この位置の取り付けだと,作業性良好です。
1階リビングに降りて,今日の3台目,東芝に取り掛かります。リモコン受信部,表示部の配線が,ちょっとした樹脂製パーツで位置を保っています。これいいね!セロテープや樹脂テープや外しにくいフックより,簡単に脱着できるこのパーツ。
年式もあるので,ファンだけ抜いて洗おうかなと思ったのですが,ドレンパンの汚れや,壁側の熱交換器に貼り付けられた結露水ガイドを見てしまうと,痛ましいです。やはり下部ボディを外しましょう。
結局窓ガラスは木製枠はすべて西山さんが洗ってくれました。さすがに効率的で,しかも良い仕上がりです。大変助かりました。
奥様は昨日に続いてずっといて下さり,新品に戻ったようだと,昨日のお掃除を喜んでくださいました。Yさんも終了に合わせて来て下さり,「話には聞いていたけど,本当にバラバラなんですね」とエアコンを見上げてらっしゃいます。喜んでもらえて何よりです。
お支払いと,冷えたお茶を頂戴して撤収。Y様,このたびは思いがけず当店へのご用命をありがとうございました。懐かしいお住いでの生活が快適なものとなりますように。
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