富士通20年選手エアコンクリーニング

北双葉町のH様には,昨年からお世話になっています。今年は6月末に1日オーダーメイドで,エアコン,浴室,トイレをご注文いただきました。

大変お喜びいただいたのですが,手落ちがありました。トイレのタンクの底の汚れが落ちていませんでした。最近のタンクと違い,内側が断熱処理されていないので,タンクの外側・底の部分が結露してカビます。実際トイレの床も落ちる水滴でかなり傷んでいました。Hさんはその部分が気になっていたそうで,しばらくぶりに拭いたときに雑巾が真っ黒になり,がっかりしてしまったのだそうです。

その修正だけに伺うことも出来たのですが,Hさんから,先回見合わせた20年ぐらい使っているエアコンのクリーニングもしたいというお話があり,そのついでに修正させていただくことになりました。お気遣いありがとうございます。買い替えることも検討されたそうですが,どんなに安いものでも,既存撤去・リサイクル料・機器購入・取り付け工事で8万円近くかかります。洗って使えるものならとのご注文。

ご主人が結婚する前から使っていらっしゃるものだそうです。富士通Sylphide,型式はAS224HRDです。94年製?

まずは外観から。

外観

モーターへの配線は2系統で,室外機への接続も4本でした。ドレンホース周りには外れ防止のパーツ?があります。

基盤周りドレンホース接続部

富士通製ですから,下半分が外れます。下部が外れる設計洗浄後

さて,分解の時間を使って弟がトイレの修正,そして僕は浸け置きの時間を使って先日洗った霧ヶ峰の修正。フラップの取り付けセンサーが働いて,エアコンが止まってしまうようです。確かに1ミリに満たない動きでもセンサーが反応します。センサーの板ばねに細工して,外れたときだけ感知するように修正しました。

外れたパーツは漂白洗浄。

ファンと下部ボディー洗浄後

大変さっぱりしました。これで安心して使える…とお喜びいただきました。修正2か所を含め,懸案のエアコンクリーニングも完了して,こちらとしてもホッとしました。H様,このたびもありがとうございます。

ところが問題発生。夜になってHさんから電話があったらしく留守電とメールが入っています。ファンが回るとキュルキュル音がするそうです。

僕は朝から出かけることになっていたので,無理を言ってHさんが出かける前に様子を見せてもらいました。左側のベアリングからです。ファンの位置がわずかに左寄りになり,中のボールと外側のゴムに摩擦音が出るようです。潤滑剤を補充し,1ミリほどファンを右にずらして解決。あわただしく動作確認して帰ってきました。

次の日,その後の様子をお尋ねすると,音はしなくなったけれど,風量最大になったまま変わらない,寝ている部屋なので,うるさくて使えないとのお返事。背筋が寒くなります。

日曜日に家に戻り,月曜日午後に行って参りました。ファンの位置を修正した後,モーターの配線を戻すときに,どこかで一旦干渉していたのでしょう。ひっぱるようにプラグに挿しました。ファンが回っているので,それ以外の原因は考えられません。もう一度基盤周りを緩めると,配線の干渉がなくなり,遊びが出て,ゆったり差し込むことができました。

祈るような気持ちで試運転。

最大風量自体もおとなしくなったようですが,段階的に風量が変化するようになりました。たぶんプラグ付近で接触不良だったのでしょう。風量の制御信号が届かなかったようです。6日にクリーニングしてから,正常運転に戻るまで4日間。暑い日が続いていましたので,大変ご迷惑をおかけしました。H様,申し訳ありませんでした。

さすがの僕も,かなり落ち込みました。

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