ビルトインエアコンを交換⁈

3か月定期で伺っているO様邸、先月26日に伺って、1日かけてお手入れしました。朝の打ち合わせで、「エアコンの試運転をお願いします!」と依頼を受けて、まずは見回りました。

メーカー各社は、本格的に暑くなる前、これから冷房シーズンという時期に、使っていなかったエアコンの試運転を推奨しています。不具合があれば修理、買い替えたほうが良いとわかれば交換工事、どちらにしても暑くなるとその手配に時間がかかります。

試運転の仕方は簡単です。冷房モード、最低設定温度(16度とか18度)、風速自動(あるいは強)で1時間ほど運転して、冷たい風が出るか、変な音がしないかなど様子を見ます。外にある室外機も見ると良いです。ファンが高速回転していくらか暖かい風が出ているはずです。冷媒ガスを圧縮するコンプレッサーのうなり音も聞こえます。こちらも異常な音がしないか、配管継ぎ手が結露しているかなどを見ます。

2階寝室分の室外機

異常なし

1階の2台、2階の3台を点検して「異常はありません」と報告して、通常作業に入りました。まずは寝室の天井埋め換気扇。天井埋め換気扇って、工具を使わずに外せるぐらい簡単な構造のものがあるのですが、ここにはプレミアムバージョン(汗が使われています。しかも体を横にしないと入れない空間です。

天井埋め込み換気扇

分解メンテナンス中

ファンとケース

漂白除菌洗浄後

その後同じ部屋のエアコンに取り掛かります。汎用壁掛け(CS-258TB-W、ナショナル2008年製)をビルトイン形式で取り付けられています。壁一面がクロゼットになっていて、手前に引き戸があってすべて隠れるのですが、エアコンの手前だけ横箭の通気加工がされています。

もう何度も洗っているエアコンで、今回も何の心配もなく始めたのですが、ファンを外す段階でガス漏れの音?を感じました。Oさんにも確認してもらったのですが。「気にならないですけど?」とおっしゃいます。プロパンガスと違ってニオイがないので、かすかな音がするぐらいだと気にならないのかもしれません。とりあえずファンやドレンパンを洗って組み戻します。

とりあえず復元

これはまだしばらく使えますが、使い続けるにはガス漏れ箇所の修理、あるいは機器の交換が必要です。2008年製で15年以上経過していることを考えると交換が良いでしょう。Oさんは、「仕事の方に集中したいので、お任せするから、良い方法を提案してほしい」というご意向。

当店はおそうじ機能のないシンプルなエアコンを推奨していて、その中でもパナソニックエオリアか、三菱電機霧ヶ峰を推しています。ただ、この場所に取りつけるなら、正面からプラグに触れるエオリアでしょう。早速カタログを確認します。縦横のサイズはほぼ変わらないのですが、奥行きが30ミリほど増えます。このまま取り付けると手前の扉が閉まらなくなります。

どちらにしても、エアコンは外すしかありません。配管接続部を開いてみると、腐食が感じられます。冷媒ガスがゆっくり漏れていたのかもしれません。

配管接続部の腐食

クロゼットの下の段の奥行に比べて、エアコンはずいぶん手前に来ています。これは本来の壁面の手前に、エアコン取付用の板が貼ってあるはず。そう考えて、それらしいビスを外していくと、思った通りでした。

室内機撤去

据え付け用仮設板

4面の仮枠

新規取付まで時間をいただくのでタオルをかけて寝かせます。

撤去工事終了

ここまで済ませて置き、以後お見積りから工事の手配です。我が家もお世話になったXPRICEで2.5キロのエオリア、延長保証10年を見繕います。同窓生で電気工事専門の石井さんに工事を頼み、石井さんが取付工事だけで済むよう下準備を当店が済ませましょう。機器代、工事代合わせて約9万円の見積りとなり、「お安くして下さってありがとう!」とゴーサインをいただきました。

あっという間に機器の手配が済んだのですが、こちらで行ける日がないです。7/6(土)本業外工事、据え付け板取り付けと室外機撤去をしました。

室内機据え付け板取り付け

室外機撤去

新しい室内機、室外機とも2階まで搬入しておき、石井さんの工事を待ちます。今朝、キャンセルが出たらしく、14時ごろから行けそうだと連絡があり、Oさんからも「お待ちしています」とお返事をもらって取り付けの運びとなりました。僕も午後の件が早く終わったので顔を出してみました。

すでに取り付けが済んでいて真空引き中。やはり配管継ぎ手の接続が大変だったそうです。汎用スパナはアームの短いものがありますが、トルクレンチのアームは長めです。何とか工夫して締めたとのこと。「設計士さんの建てた家って格好いいけど、メンテナンス性が犠牲になっていることが多いよね」。Oさんも、そこに住む人の生活や利便が抜け落ちていると感じるそうです。

それとは別に、工事の人とクリーニングの人で違うんだなと思ったところもありました。僕だったらこの室内機の下部化粧板と羽2枚を外して工事すると思います。化粧板全部を外すかもしれません。そうすれば配管継ぎ手やドレンホースが扱いやすいからです。時間がかかります。でも電気工事やさんは、そういう発想はしないんですね。やりにくそうにやっていても、外したりしないから作業が早い!!

無事設置が済み、試運転も完了。汗だくだった石井さんは冷風にあたって気持ちよさそうです。お疲れさまでした。

これは大事なことなんですが、室内機側はフレアナット交換をお願いしました。フレアナットを交換するっていうことは、一度継ぎ手付近で配管を切り、ナットを差し入れ、新規フレア加工をするということなんですが、この一手間が大事なんです。

僕がやれと言われたら断りたいくらいストレスのある作業なのですが、石井さんにかかるとなんでもないみたいです。尊敬します。

機器交換工事、完了!

そしてO様、良い経験をさせてもらいました。ありがとうございます。

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