歯科クリニックビル用マルチエアコン

エアコンの設計と設置のミスマッチで年1回は呼ばれていた歯科クリニックのエアコン。大胆に壁を開いて排水経路を変更した20年来、声がかかりません。年1回でもかなり汚れていることもあったので、恐れ入りますがこちらから声を掛けました。

「この秋に頼もうと思っていました、診察後に連絡します」とお返事があって、「診察室の分4台、通路と待合室の天井埋め2台」の注文をいただきました。タイミングが良かったみたいで嬉しいです。

診察室は個室形式で、患者用の通路、スタッフ用の通路に挟まれた合理的な設計です。4番の冷房が効きにくいというお話でした。これには理由があり、どの部屋も一部吹き抜け空間があるのですが、1番から3番は通路に設置された壁埋めエアコンがサポートしています。4番だけ吹き抜けまで壁掛け1台でまかなうので、1.5倍の負荷がかかっています。

ちなみに排水経路の問題というのは、この室内機は右側(のみ)に排水溝があります。隠蔽配管のため、約80センチドレンホースが横引きです。室内機下部の懐が狭いのに、Fケーブル以外に太いリモコンケーブルが3本這っていて、ドレンホースの勾配がとれません。排水口も径が小さく、いきなり深い勾配なので、よほどうまくホースに勾配をつけても横引きは緩慢になるだろうと思います。三菱電機ビル用マルチのエアコンなんですが、とんでもない設計だと思います。

そんなわけで、配管とは別に、右側にドレン管用の排水経路を作りました。S先生に提案しておきながら、これだけの追加工事(もちろん費用もそれなり)をして、うまく行かなかったらどうなんだろうと冷や汗ものでしたが、それ以来3年過ぎたことが何よりの成果です。

今朝はいくらか暑さが収まったかなと思いましたが、1台洗った時には下着はぐっしょりの状況でした。今年は暑すぎる。冷えが悪いという4番壁掛けから1番壁掛けの4台を洗いました。S先生がいつもの通り冷えた飲み物を用意して待っていてくださいました。

4番診察室から、さかのぼって1番まで。

4番診察室

3番診察室

2番診察室

1番診察室

型番はPKFY-P22BM-E1、三菱電機だけど霧ヶ峰とは全く違う設計。

PKFY-P22BM-E1

基板周り

4番診察室分。

風量減での冷房能力低下(たぶん)

熱交換器と壁側ボディ

ファンとドレンパン

高圧洗浄後

漂白除菌洗浄後

3番診察室、同じような構成です。

熱交換器と壁側ボディ

ファンとドレンパン

高圧洗浄後

漂白除菌洗浄後

2番診察室。

熱交換器と壁側ボディ

ファンとドレンパン

高圧洗浄後

漂白除菌洗浄後

1番診察室。

熱交換器と壁側ボディ

ファンとドレンパン

高圧洗浄後

漂白除菌洗浄後

熱交換器からボディーを外せそうなんです。右で貫通や右方向露出ならやってみたいです。

熱交換器正面(洗浄後)

30分程度試運転。よく冷えます。

試運転中(4番診察室)

S様、毎度ありがとうございます。また来週お願いいたします。

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