気づかされる

歯科クリニックの定期清掃です。先回は2月2日の作業で大変寒い時期でした。その掃除から1週間経った日にS様からお電話があり,「スタッフ通路が滑って危ない,他の場所とツヤも違う」とのことです。先回は14時から一部屋使いたいというお話があったので,通常15時ごろ仕上がるものを前倒ししました。ですが手を抜いたわけではなく,ワックスも2回塗りです。

検索すると,ワックスメーカーのパウダリング現象についての説明に行き当たります。

ちょうど予定がなかったので,お昼の休憩時間に行ってみました。見せてもらうとスタッフの足跡がマットに真っ白に残っています。ワックス層はまだらに剥がれて粉がたまっている状況です。その粉のせいで滑ります。とりあえず研磨洗浄をし,ワックスを1枚塗って応急処置しました。

パウダリングの原因として,各個室の暖房が廊下の床を温めるまでになっていなかったことが考えられます。洗浄中は乾燥してほしくないので,拭き取りが終わってから暖房するのですが,それでは遅かったということです。

そして思い出しました。最初のお手入れの時,下地剤を塗ったにもかかわらず剥げている場所があったこと。スタッフ通路がまだらに剥げていたときがあって剥離洗浄したこと。(その月に特にモノの移動が多かったわけではない)。

パウダリングは以前から起きていたということです。11月から2月の間に床をやる場合は,作業開始と同時に暖房を入れ,「床を温める」意識が必要ですね。今頃こんなことに気づくなんて。ただ,建物によって違う部分もあると思います。今までたまたまうまく行っていて,床温度の重要性に気付かなかったということかもしれません。

先月銀ちゃんに会って,ポリッシャーは10時の位置で仕事をしていることを思い出させてもらいました。左から右,向こうから手前にポリッシャーを動かしながら,10時の位置を意識してパッドを当てていく。ポリッシャーを回すことは目的ではなく,いかにパッドに仕事をさせるかが重要です。

10時に仕事をさせます。

ポリッシャーは10時が仕事の場所

そんなわけで今回は,パウダリングを起こした場所を部分的に剥離洗浄することを考えていたのですが,実際に見てみると,通路以外も荒れている箇所があります。剥離洗浄は次回以降に持ち越し,全体をハイブリットクリーナー+SPPファインで重洗浄,表面のワックス層を変えました。

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