歯科クリニックで三菱電機業務用壁掛け・天井埋めエアコン

歯科クリニックに設置されている業務用壁掛け型のエアコンなのですが,毎年冷房をするようになると水漏れします。2011年に紹介で伺ってから毎年1回洗っています。

先生にもお話したのですが,ドレンの排水経路を変更しないと直らないと思います。

型式はPKFY-P22BM-E1で,三菱電機ビル用マルチ,非常にシンプルな構造の壁掛け型です。一つの室外機に,複数の室内機がつながっています。ワイヤードのリモコンは個別にあり,そのためそれぞれの室内機は冷房・除湿・暖房・送風のモードや風速などを独自に選べます。そのためだと思いますが,完全に密閉されたモーターが,熱交換器の付け根にあります。

これは過去にも書いているのですが,この室内機は,ドレンパンの排水口が右にしかありません。配管は左下に隠蔽方式で接続されています。室内機に隠れた壁面の開口部も比較的大きいのですが,エアコンの下部を這う配管とFケーブル,太めのリモコン線がドレンホースの位置を圧迫していて,エアコンの幅の分ほぼ水平になっています。

今回も開いてみればタプタプにたまっていました。ドレンパン自体の容積も少ないし,壁の傾斜も浅いですよね。排水口を隠すようについているパーツを外して,細いもので水路をつつくと,すうっと水が引いていきます。今回の栓になっていたもの。

ドレンパンからあふれそうな水詰まりを起こしていた

これで原因はなくなったのですが,分解クリーニングします。ドレンホースにも高圧で水流を流し,ホース内にたまっているだろう物を洗い流します。

熱交換器や壁側ボディーは洗浄前後で変わらないのでパーツのみ。ファンは1年の使用でも付着物が見えます。僕は粉塵がある場合の症状だと感じています。ですが,先生はそんなに粉は飛ばないはずだとおっしゃいます。何だろう。

ファンとドレンパン漂白洗浄後

天井埋めの型式はPLFY-P36BM-E1です。待合室はかなりの容積があるので,この天井埋めのほかに壁埋めが高いところに2台付いています。そちらは洗えない形です。洗うとしたら配管を外して引き出さないといけません。天井埋めも,型式からわかると思いますが,比較的能力が低いエアコンです。ビル用マルチなんか使わずに,全部家庭用霧ヶ峰の壁掛けにすればよかったのになあと思います。霧ヶ峰ならドレンパンの左から排水できるしね。

天井埋めは5年ぶりに洗ったのですがきれいでした。4枚並べます。外観→高圧洗浄後の熱交換器(薄い!),外したパーツの漂白除菌前後。

外観洗浄後ファンやドレンパン漂白洗浄前後

ビル用マルチのため,電源も特殊で,配電盤に「室内機電源」と書かれたブレーカを落とすと全部のリモコンが消灯して洗える体制になります。逆に言えば,全部の組み立てが終わるまで試運転ができません。

今回は壁掛けの運転音に異常あり。いわゆるモーター振動が共振している音です。30分程試行錯誤しました。答えが出れば当たり前のことですが,モーター配線の付け根の四角い枠が一部金属製の枠に接触していただけでした。角度にして10°ほど回転させたら戻りました。

先生が来てくださって,内容のご報告。S様,いつも当店にご用命くださりありがとうございます。

コメントを残す

日本語が含まれない投稿,短い投稿は無視されます。(スパム対策)

サブコンテンツ

このページの先頭へ