東芝製洗濯機クリーニング

先月末に,上和田町にお住いのT様から,洗濯機のクリーニングをお願いしたいとメールをもらいました。

できるだけ早くと考えていらっしゃったのですが,3時間取れる日ということで今日までお待たせしました。型式はAW-80VL(W)東芝2012年製です。

洗濯槽クリーナーを使って一晩かけてお手入れしたら,かえって洗濯物に黒いカスが付くようになったそうです。これはよくお聞きする状況です。洗剤の力ですべて落とすことは難しく,剥がれかかった汚れが,洗濯のたびに少しづつ剥がれるので,いつまでもカスに悩まされます。この黒い剥片をピロピロワカメと呼ぶ方もいます。そうなったら,いったん脱水槽を引き出して人の手で洗い流してあげる必要があります。

Tさんは洗濯機を外に運び出して洗うと思っていらっしゃったようです。脱衣所と浴室に十分の面積があるので,室内で洗わせてもらいます。

まずは試運転。Tさんのご実家は剣崎浄水場の近くだそうです。私どもが八幡だということで,ご近所のような雰囲気に。そしてかわいい赤ちゃんを見せてくださいました。くりくりの目が印象的です。

AW-80VL(W)の外観

パルセーターが外れた時点で,汚れの程度が見えてきます。フィルターや水路の裏側を見ると,脱水槽の内側も結構汚れているんです。

パルセーターフィルターや水路

漂白剤を塗っていると,Tさんはその匂いに危険を感じられたようで,玄関も開けて換気。さらに,休みながらやって下さいと,お茶の用意をしてくださいました。お気遣いありがとうございます。次亜塩素酸ナトリウムの独特なニオイだけではない,粘膜に刺激のある溶剤のようなニオイがしていました(怖。

そんな作業を経て,パーツはキレイになります。

漂白除菌洗浄後

そして洗濯機クリーニングの定番。脱水槽の底と側面です。分解が済んだのでTさんを呼ぶと,「写真を撮っていいですか?」と記念撮影されました。

脱水槽漂白洗浄後

地味にきれいになっている洗濯槽本体。中央左側にある黒い班は,外側の緩衝材(ウレタン?)の色です。特に正面にある水路は奥行きが狭くて深く,かなり手間をかけました。そういえば,汚れた水を流すために電源を入れて脱水したのですが,当然ふたが閉まっていないエラーが出ます。そのまま電源を切ったら脱水状態(脱水の弁が開いた状態)が持続しました。作業が楽です。(話は変わりますが,シャープは普段脱水弁が開いています)。

洗濯槽本体お手入れ後

試運転まで含めると3時間。当店の洗濯機クリーニングは我ながら高い料金だなあと思うのですが,時間がかかるので安くできないんです。パルセーターも簡単に外せたし,脱水槽もあっさり引き抜けたんですけどね。

これで安心して使ってもらえることでしょう。T様,このたびは小さな個人店の私どもにご用命くださり,ありがとうございました。

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