中古住宅入居前
H様からの問い合わせで下見に行ったのは3月末でした。敷地内に2つ建物があり、母屋と離れといった感じです。Hさんのお話では、やるとすれば母屋はほぼ全体のリフォーム、離れはほとんど既存のままになるそうです。
その離れの方は、レンジフードの銘板から2008年築。ですがあまり使い込まれた感じがしません。床はすべてフローリングですので、洗ってワックスを塗ればいい感じになりそうです。
ただ、時間を取られそうな部分が2つありました。一つがキッチン出窓部分の養生。ステンレス板に青い養生シートが貼られていて、本来引渡しで剥がすはずなのですが全面貼られたままで、劣化して亀裂が入っています。これは剥がすのに時間がかかるでしょう。もう一つはリビング吹き抜け部分。差し掛け屋根で、かなりの高所に採光と換気の窓があります。さらに暖房効率を考えて、ポリカーボネート板の天井があります。このまま拭くか、降ろして洗うか。
そのままになっていたので、やらないことになったかなと思っていたら、先月下旬に、8月初めに離れ、お盆過ぎに母屋でお願いします、と注文をいただきました。ありがとうございます。
まずは1日目。弟が最初の掃除機がけをしている間に網戸を外していきます。そしてちょっと違和感を感じた電気計量メーター。カバーを外してみるとやはり。現役だったらしく卵が5つほど入っていました。
そのキッチン出窓。1時間半くらいかけてちまちま剥がしました。ドライヤー併用で、猛暑日にはきつい作業でした。
ステンレス天板にかなり錆が目立ちます。ステンレスは水分に触れている分には錆びませんが、油などで表面が空気に触れない部分ができると錆びが発生します。リビングにある火鉢で使ったものをここで洗って、その時飛び散った油分が錆を呼んだのだと思います。しかも、天板手前のかまぼこ部分も養生(透明)が残っていました。これにも30分とられました。
弟の担当は浴室。埃っぽくてかさついた印象でしたが、ツルツルの質感が戻りました。
初めて見る形の浴槽カラン。水栓を停めても少し流れ続ける不思議な操作感でした。
浴槽周りの水あかは酸性洗剤の作用で簡単に溶けたそうです。
この洗面台は、2008年製ではないと思います。思い入れがあって持ってきたのでしょうか。
2日めは時々雨が降っていました。僕は吹き抜け関係から。室内は1.8Mの脚立をはしごにしてちょうど良い高さでした。
うっすらと汚れたポリカ板。
畳1枚の大きさで、全部で5枚。一番向こうの1枚は外すのも戻すのも大変でした。これはお手入れ後です。
吹き抜け関係、お手入れ完了。
弟はトイレを担当。
床の洗いまで行けました。加藤さんに教わった「剥離剤を使わない剥離洗浄」を試しました。もっとも当店の場合は水多めなので、亜流です。引き渡しのサービスワックスか、あるいはご自身で塗ったものか、いくらか塗り残しなどが見えていましたがリセット。このままでもいいかなと思います。
お天気が悪いので一晩乾かして、3日目の朝、ワックス塗布。送風機を持参していましたが使わず、自然乾燥を待ちました。母屋のお風呂を少し進めることができました。床はいい感じで仕上がったのですが、写真写りが悪いです。
2日半いただいていましたが、ちょうど良かったです。H様、毎度ありがとうございます。
コメントありがとう