貸店舗共用廊下のワックスがけ
先月11日,F様から注文をいただきました。「来月17あるいは24日に,1階廊下とトイレの清掃をお願いします」。F様がオーナーになられた2009年以来,マンション1階で,両側に貸店舗が並ぶ廊下のお掃除を担当しています。
面積は70㎡ほど,ほとんどがPタイルで,一部モルタルに防水塗装の部分があります。09年が剥離洗浄で,それ以降は年に一度のリコート,2回塗って仕上げます。ほぼ全体にポリッシャーのパッドが当たるので,膜厚コントロールに取り組んできました。ワックスの層はそれほど厚くなっていません。
今日は気温30度,湿度50%と,空調の無い廊下でもワックスを塗るには良い条件でした。ただ途中から北風が強くなりました。
東側入口から見た様子。洗浄前後とワックス乾燥後。モルタル仕上げの部分は,マルチパッドで洗い,ナノテックフィニッシュ1発仕上げ。
次は同じ部分を奥から撮ったもの。Pタイルにはワックスを2回塗りました。洗浄前後とワックス乾燥後。
北側入口を内側から撮ったカット。
同じ部分の足元を撮っています。今回はナノバブル水にナノテックCR40倍で15リットル作って撒きました。10分時間をおいて,レフパッドディープで洗浄しました。マルチパッドでヒールマークは取れるのですが,全体的に黒っぽくくすんだ被膜が変化しなかったので,研磨系に替えたという流れです。
この場合,ツヤはほぼなくなり,研磨痕が出ます。本来はもう一度マルチパッドを使って水洗いすれば良いのだと思いますが,武蔵14インチポリッシャーと,つやげんのアップライトバキュームなので,時間がかかりすぎるんです。汚水回収後にもう一度水を撒いて,セバーモップでマッサージ,バキュームまでが限界です。
ディープで洗った状態のままナノテックフィニッシュは塗りにくいです。経験がないので,1枚で仕上げる可能性も考えて壁際まで塗りました。それが乾いた状態は研磨痕は見えるし光沢感もありません。0.6L/1Lほど使ったので,2回目を塗るには足りなくなりました。そんなわけで持参していた超つや密着を塗って仕上げました(照。このようなケースでは,1回目にナノテックコートを塗るのが正解だと思いますが持っていません。せめて1回目に超つやを壁から離して塗り,2回目にナノテックフィニッシュを端まで塗れば良かったと思います。
また,ナノテックでないワックスを塗る場合は,これまでのフラッシュモップの方が良いのかもしれません。ナノテックシステムのワックスモップはすべすべの床に短時間で薄く塗り延ばすために設計されているらしく,その場合には「こんなモップが欲しかった」と感じる作りです。
そんなイレギュラー工程のPタイル床リコートです。洗浄前後とワックス乾燥後です。
男性用トイレは2つ並んでいます。いつものスーパークレンザーとスマートアシッドをそれぞれ使ってみました。効果は同じ,スマートの方がふやけた汚れにまだいくらか粘りを感じました。もっともこの洗剤,買ってから何年も経っています。どうも「塩酸は効く」イメージにとらわれています。
NBA周りはちょっと改良しました。アダプタを透明のテーブルマット(2ミリ厚)でくるみました。アダプタは保護されていますが,本体の様子はよく見えます。残念ながらアダプタ側の継ぎ手はタカギと形状が違うようです。水栓側で開閉する分にはそれほど問題がないのですが,出た側で開閉すると結構漏れます。ちょっとコストがかかるかもしれないけど,タカギのステンレス製の継ぎ手になったら嬉しいです。レンタル品だし,部品を外しちゃいけない決まりなので,自分では変えません。
試行錯誤中ですが,ナノテックシステムでの床管理は明るい未来を感じます。経験値を増やして,状況に応じてベストな選択ができるようになりたいです。
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