無垢フローリング(檜)を洗う

当店に定期的なお手入れをまかせようと考えてくださった台町O様,先回の半日オーダーメイドに続き,床の洗浄をご注文くださいました。事務所部分も同じ床ですが,スタッフの方々が一生懸命洗っているそうで,しっかりお手入れされている表情です。

1日オーダーメイドですので,床の洗浄だけではなく,時間があれば他にも色々ご要望に合わせることができます。今回は障子2枚の張り替え,さらに時間があればトイレもというオーダーです。床と障子は何とかなりそうだと思いますが…とお返事します。

無垢床材の汚れ落としはいろいろなアプローチがあると思います。事務所部分は,メラミンで洗っているそうです。多少擦った感じはありますが,見事にキレイになっています。床材を痛めていないので,玄関ドアを開けると木の香りがします。

今回私どもは温水に溶かしたピア+オキシドールという洗浄剤を使いました。当初擦りはトレピカクロスを使用しましたが,目立つ染みには弱いのでメラミンに切り替えました。深いシミは抜けませんでしたが,生活感を感じさせる垂れ染みはほとんど除去できました。場所によっては洗浄力が弱いと感じるので,ピアの量,オキシドールの量を加減します。

汚れが目立つのはやはりキッチン流し台の足元。日焼けの関係もあってマットの跡がはっきり境を作っています。このあたりは2度洗っています。Oさんもこの部分は気になっていたらしく,「境目がなくなった」と喜んでくださいました。

檜無垢フローリングを洗う

もう一つ目立つ部分は,冷蔵庫付近。何か垂らした跡が目立ちます。この辺も2度洗い。そして順序としては3番目に手掛けたトイレのお手入れですがビフォーアフター。

トイレのお手入れ

さて障子ですが,Oさんにサイズを伺っていました。畳1枚サイズが標準として,幅が大きいデザイン障子だと手に負えません。調べていただくと幅は標準,丈もいくらか低いです。余裕で貼れると思っていたのですが…

何と30ミリの厚みのある枠の両面に障子紙が貼ってあります。取っ手は枠に細工されているのではなく,格子の部分に細工があり,手を掛けられるようになっていました。手をかける部分は枠内を切りぬいてあります。このあたりは表具屋さんならお手のものでしょうが,DIY的にやっている私どもには荷が重い。

障子紙を両面に貼るとなれば,片面を貼ったら乾く時間を置いて,裏側に貼る必要があります。取っ手を切りぬくのも,失敗の許されない作業です。

床を洗い終わってから障子に取り掛かると収まらないので,時間を見計らって床を洗う作業の合間に障子を貼ります。オーダーメイドは,やりくりをして出来るだけご要望に合わせるサービスなのです。

障子紙の張り替え

それにしてもHPでは取り上げていない障子の張り替え(どこかにあるかもしれませんが僕の記憶にはないのです),確かに過去何度か扱っている作業です。Oさんはどこからこのサービスをお気づきになったのか。

お仕事で忙しく,家の管理は外注でと思っていただけるなら,ご要望はもちろん,こちらからもご提案させていただきます。ご予算に合わせて長期的に考えて必要なメンテナンスをさせていただきたいと存じます。

O様,午前午後とあたたかいお茶とお菓子を準備してくださり,お気遣いありがとうございました。今後ともよろしくお願いたします。

コメントを残す

日本語が含まれない投稿,短い投稿は無視されます。(スパム対策)

サブコンテンツ

このページの先頭へ