いつもの水回りに加えて
毎月うかがうA様邸です。先月の打ち合わせで,雨が降らなければ窓ガラスもしましょうということになっていました。
降ってはいませんが,夜には降るだろう,という予報です。Aさんに「どうしますか?」と聞かれて,「やらせてもらいます」。
Aさんのご希望で,午前がいつものメニュー,午後にガラス関連です。午前の作業の最後は,いくらか鈍ってきた包丁2本のお手入れ。特に大きめの包丁は切れるようにしておかないと危ないのではと思います。やり方は全く異なりますが,シンクもこの包丁もステンレスを研ぐ作業です。
これから梅雨の時期に入るので,窓ガラスはどうか?と思われる向きもあるでしょう。ですが,梅雨明けして暑くなると,ガラス掃除は大変ですし,たぶん室内からガラスを見ることもなくなります。
この梅雨のシーズンこそ,ガラスがキレイだと気分が上がるのでは?って逆説的でしょうか。今回やってみて思ったのですが,来年は4月ぐらい前倒ししましょう。
ガラスガラスと言っていますが,時間をかけたのは屋外ブラインドの一枚一枚を洗う作業と,敷石の洗浄です。
当店の今後の方向性として,石材の美観維持管理も伸ばしていきたいと思っています。ビフォーアフターをアングルを変えて二組。
お手入れ後は水で濡れているので,ちょっとわかりにくかったかもしれません。アップで見ると,こんなに違います。
今回は薬品を全く使っていません。さて,どうやってきれいにしたでしょう。答えは簡単です。
日本庭園の場合は,自然のままの姿の石が苔むしていくことに風情がありますが,このようにタイル状に貼られた石は貼った時の色合いを保ちたいです。本当はこの後コーティングするのが良いのでしょうね。
この石は火成岩→火山岩→安山岩系なのか,変成岩→熱変成岩→ホルンフェルス系なのか。キラキラした雲母の筋を感じるものもありました。
こうして美観を回復できると楽しいです。結局ガラスはこの中庭に面した部分しかできませんでしたが,梅雨の時期,ブラインドを開けて,お庭や空の色をお楽しみください。
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