昭和52年(1977)建築
たびたび声をかけてくださる双葉町のY様からのご注文。別の棟で経験済みの戸建ての貸家をお掃除してほしい。
先回は流し台が一度交換されていてガスレンジが新品,お風呂も一度リフォームされていて,内装関係も更新されていました。
今回のお宅はトイレが一度更新されている以外は元の設備だったのではないかと思います。昭和52年ということでしたので,もうすぐ築40年。もちろん新品同様にというわけにはいきませんが,きちんとお手入れが済んでいる状態を目指します。
真っ白なシャワー混合栓。メッキが傷んでいなかった(たぶんこのころのメッキは丈夫なのでしょう),全く擦られていなかった,ので生き返りました。
茶色で変色したホース,ヘッドも水漏れしていたのでシャワーホースとヘッドを交換,ホルダーも新しいものを取り付けました。下見してあるので,材料を選んで持参しています。
浴槽も内部がキレイでしたので戻るのではと思っていました。水あかが取れれば輝きます。
無理かもと思っていたスライドドアのガラス。セオリー通り,室内側に凹凸があるガラス面です。なんとBBクリーナーつけ置き,その後もう一度の洗いで仕上がったそうです。手持ちの洗剤が効くと気持ちいいです。
天井と腰上の壁面は丁寧な左官仕事で仕上がりが美しいです。が,カビのことを考えると微妙です。漂白剤に反応して強い戻り臭があったそうです。非常にさっぱりしました。真っ白な水あかが強烈で壁や天井のことは写真も記憶もありませんので仕上がりのみ。
洗面台とトイレ。陶器は美観が戻りますね。洗面台の排水配管は太い金属製でメッキ仕上げ。トラップ部分で水漏れがあるようです。さすがにこのあたりは専門家に診てもらうようお願いしました。
僕の担当は台所です。このタイル張りはもとからだったんですね。緑の目地でおしゃれです。換気扇は交換を想定していたのですが,洗ったらきれいになりました。もちろんフレームやシャッター側まで丸洗いしてあります。
シンクは錆がかなり目立ちました。見苦しくない程度に。
ステンレスのキッチンパネルは使いこなしが難しいです。定期的に温水ピアでお手入れしてあげればピカピカを保てます。でも,油が付着したままで錆が出たり,中性洗剤を塗っても落ちない油粒を金だわしでこすったりが定番で,見るも無残になりがちです。
ステンレスは錆ていなければ,どんなにひどい油も硬いものを使わずに落とせます。どうかそのまま放って置いて,私どもにお手入れさせてください。
Yさんのお話では,家の建て替えのために,数か月住みたいという賃貸契約だそうです。年式は古いですが,しっかりお掃除しましたので,気持ちよく使ってもらえれば何よりです。Y様,いつもありがとうございます。
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