新築引き渡し完了

昨日から入らせていただいている新町S様邸新築引き渡しクリーニング,午後6時前に終了し,帰って参りました。かなりのホコリと木くず,養生に覆われた床を見たときは気が遠くなりましたが,進めていればゴールが来ます。

昨日の作業で,1階の一部を残して養生が無くなり,お掃除に入れる体制になりました。ですが,もう一つの問題が…。新築でよく問題になるのが養生の糊残りです。仕上がった床面に粘着テープを使って養生シートを貼りますが,その粘着テープの選択を誤ると,剥がしたときに粘着剤が残るのです。

当店の推薦は日東電工「養生テープさくら色」ですが,以前は光洋化学「カットエース」を推していました。今回の現場はカットエースと思えるテープを使ってあったのですが,恐ろしく糊残りするのです。シンナーで拭けば落ちる程度ではなく,拭いても拭いてもヌルヌル残る粘着剤。千切れて残るテープを指を使って剥がすと,テープがこま切れになって指に貼りつく。僕の中では,カットエースで考えられない現象です。偽物か?。もし偽物なら,消費者を欺くその企業は実名を挙げて非難されるべき代物です。

養生テープの糊残り

これは階段板の右端です。これが板の奥行き分あり,もちろん左側にもあり,蹴返しに一部あります。板材がウレタンでコーティングされていて,非常に滑らかな表面で,溶剤を使いやすいのに手間がかかりました。テープを貼ってあった期間はそれほど長くないと思います。それなのにこれほど残るテープは養生用としては失格ですね。

さて,玄関を入っていくらかショックを受けたリビング。置いてあったものは靴箱内に運び込み,ホコリを取って拭き掃除。床はフィルム系高光沢ノーワックスで,養生を剥がすと表情が一変します。

リビングのクリーニング前後

カウンターの内側も,激変しました。写真では分かりませんが,水あかばっちりのシンクは新品に近い光沢を取り戻しています。

キッチンのクリーニング前後

養生を剥がす前に掃除機がけが必要だった洋室,クロゼット付近は。

洋室の養生を剥がしてクリーニング

実際には床を仕上げる前に窓ガラスを決めます。レールを隅までキレイにし,ガラス面には三枚刃をまんべんなく当てて工事中の付着物をそぎ落とします。

ガラスのクリーニング

ガラスが透明になると,いよいよ「新築引き渡し」という感じがしてきます。

今日は施主のSさんともお話ができました。去年末に事情があって,あわただしく決まった新築だそうです。決まってから半年以内に注文建築で家が建つなんてすごいスピードですね。コストを押さえながらも,日常を意識していろいろ工夫されたお宅でしたので,長く快適にお住まいになれるよう願っております。

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