デモンストレーション
- 2017年3月1日
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- 無料
- 大理石研磨再生を真剣にご検討中の方のために,デモンストレーションを承ります。費用もかかることですし,磨くとどれくらい変わるのか,ご注文の前に確かめたいですよね。また,作業の流れを見てもらえば,全体的な施工についてもイメージしやすいと思います。デモは,高崎市内の建物で,ある程度の面積がある大理石床を想定しています。メールフォームからお問い合わせください。
建てたとき,あるいはそれ以上の輝き
歩行傷によってすっかりツヤを失ってしまった大理石でも,手順を踏んで磨いていくと,鏡のように景色が写り込みます。ビルの改装にあたって貼り替えも検討されている床ですが,天然の大理石は磨くとよみがえります。もしかしたら,このビルの新築の時よりもツヤが出ているかもしれません。張り替えるのはもったいないです。ムサシとは当店の武蔵製14インチポリッシャーのことです。良く見ると,東京タワーの途中から写り方が違います。研磨前後の違いです。
大理石は磨けます。新築時の輝きを取り戻せるのです。
天然大理石の表面を研磨して光沢を取り戻す何種類かの方法があります。その中に,薬品を使わず,最高の光沢を得る方法があります。ダイヤモンドパッドによる研磨です。研磨のときに必要なのは水だけです。(ポリッシャーは電気を使います)。
当店が使うダイヤモンドパッドは,土台となる樹脂(レジン)にダイヤモンド粒子がふんだんに含まれています。硬さや粘りの程度を石材研磨に最適化したレジンと,ダイヤモンド粒子を番手ごとに厳密に選別して作られた最高品質です。硬すぎるレジンや,許容範囲を超えるダイヤモンド粒子のばらつきは結果に響きます。ダイヤモンドパッドを製品化している複数の会社には,得意とする粒度があり,それを使い分けることでも仕上がりが変わります。次の写真はそんな素晴らしいダイヤモンドパッドの一つです。厚みが半端ではありません。これは比較的ダメージの大きいものを磨き直すときに使うパッドです。直径100ミリです。これをポリッシャーに貼りつけて磨きます。
鏡面再生を期待できる天然石材には大まかに分けて2種類あります。大理石と,それより硬い御影石です。御影石はとても硬いので床に使っても傷つきにくいです。ツヤが無くなってきたので磨きたい,というケースはほとんどが大理石です。
また,同じ技術を使って研磨再生できる人工の石材には,人工大理石と,人造大理石(テラゾー)があります。人工大理石は樹脂を成型したもので,人造大理石は天然大理石の粒をつなぎで固めたものです。つなぎにはレジン(樹脂)かセメントが使われます。セメントを使った人造大理石は,セメントの部分が硬いので,建築石材としては御影石に近くなります。ですからやわらかい順に並べると人工大理石,次が大理石とレジンテラゾー,その次が御影石とセメントテラゾーということになります。ダイヤモンドのパッドはそれぞれに合わせたものを使います。樹脂用,大理石用,そして御影石用です。
ひどい変色や膨張がなければ,大理石は再生できます。天然の石材が一度失った光沢を取り戻したとき,単純にキレイになったというだけではない深い満足感を感じます。人類の歴史よりはるか前に形作られ,何百年もの使用に耐える相続物を使わせてもらっている者として,与えてくださった誰かに,「私は適切に管理しています」と誇らしく思えるのです。
当店の大理石研磨再生のメリット
石材美観の復元,そして維持管理
- まずは洗うことから★★★
研磨すると言っても,いきなり磨く作業が始まるわけではありません。石の表面を磨くわけですから不純物(特に砂塵)が残っていては困ります。過去に樹脂やシリコーンなどの表面保護材が塗られているのであれば剥離する必要があります。
- 養生★★★
水分を多く使う研磨工程では白い研ぎ汁が飛びます。主に塗装屋さんが使いますが,マスカーテープなど養生の道具で飛散を防ぎます。
- 石材のために選び抜かれた洗剤★★★
私どもは「石材用」の業務用洗剤を入手できますが,実際には他の目的の洗剤が流用されていて,石材のお手入れには適当でない場合があります。その時はキレイになったけどその後はとても汚れやすくなったとか,キレイになったけどどこか風合いが変わったと思える場合,それはミクロのレベルで石材を変質させているのです。現場の経験からブラッシュアップを繰り返した安全な洗剤を選んで使います。
- 染みや錆を抜く★★★
丈夫に見える石材ですが,オレンジジュースをこぼしただけでつやが飛ぶことさえあります。ワインが染みたとか,傘立ての下が茶色くなっているなどのトラブルもあります。建築時の問題が何年もたって現れることもあるでしょう。下地のアクが浮いてきたとかになると根深いものがあります。どんなシミやサビも抜けるというわけではありませんが,磨く前に可能な限り元の色を取り戻しましょう。
- 日本製のダイヤモンドパッド★★★
外国大使館で,日本製のダイヤパッドを使って磨くと,「信じられない」という反応が起きるそうです。目の肥えた外交官でも,その透明感は経験が無いのです。NCAの5000番,ましてや8000番のダイヤモンドパッドは世界に誇る日本の職人技です。
- 天然石材に必要なコーティング★★★
自然から掘り出したものだから,何も塗らない方が良いという考え方もあります。ですが,意外なことに,石材内部には多くの菌が内包されているため,水分や湿気で劣化や変色を起こしがちです。また,せっかく磨いた石でも,何かをこぼせば吸ってしまう可能性があります。高品質の無機コート剤で,石材を内側と外側からのリスクから守ってあげることも考えて下さい。コート剤には,防水するだけではなく,石材内部からの湿気が抜ける性能が必要です。
- 鏡面のままで防滑加工★★★
滑らないように加工したいというご希望もあるでしょう。常識的に考えて,表面に凹凸を作ることが防滑加工です。汚れやすくなるというデメリットもありますが,濡れているときでも比較的安全になります。それとは別に,透明感のある風合いを変えずにいくらかでも滑りにくくしたいというご要望もあるでしょう。Micro Gripで相反する要求を満たすことができます。
- 補修と目地のリフレッシュ★★★
ほんの部分的に破損があって目立つという場合,色を合わせた補修材を充填することで目立たなくなる可能性があります。またモルタルの目地が傷んでいたり,カビやすいというような場合に,エポキシ系でおしゃれな色が選べる目地材を塗ることもご検討ください。
今後,鋭意このパートを充実させます!
これまでの説明からすると,もっとも重要な「実例」のこの部分が弱いのは重々承知しております。当店はこれから経験を積ませていただくつもりです。いい加減な気持ちではなく,人類の使命と思ってこの課題に取り組みます。これまでの経緯はストーンケアの研修で感激したというブログの記事で説明しております。
クリーニング前後の画像です。
会社のエントランスで使われている大理石です。ビアンコカラーラというメジャーな石種です。完全にくすんでいましたが,着色や劣化はなかったので,5段階の研磨でよみがえりました。使ったのは水とダイヤモンドパッドのみで,洗剤やコーティング剤は使っていません。
マンション玄関に使われている人造大理石(テラゾー)の研磨再生です。角部屋なので比較的面積がありますが,やはり動線がかすれています。研磨すると窓の形や照明器具の写り込みがはっきりします。
大理石といってもキッチン天板などの人工大理石(樹脂)はもっと普及しています。光沢を失った天板も,研磨することでつやを取り戻せます。
研磨以外のメンテナンスです。キレイな色の石張りのデッキですが,雨のあたる場所がカビています。南向きで日当たりのよい場所でも,石の中にある菌が活性化すると表面に現れます。
十和田石を使った浴槽です。クエン酸の使用でできたサビ色と,目地や石張りで使ったモルタルから発生したエフロが気になります。さび抜きと酸洗いを繰り返して元の風合いを取り戻しました。
さび御影石にできたもらい錆です。これはお手入れ用のホースリールが原因と思われます。外から着色しているものでしょう。これもさび抜きを使って落とします。他の作業も並行していましたし,乾くまで待つので,夕方で色合いが変わって見えます。
石材内部からシミやサビを抜くというのは不可能だというイメージがありますが,適切な洗剤を使い,時間をかけることで改善が見込まれます。いくつかの方法があるので,全部試してうまくいかない場合は,石材を傷める前にやめましょう。人工大理石(樹脂)は熱によって変質・変色・変形している場合,ほとんど変わらないことがあります。
大理石再生研磨や石材のお手入れをご依頼いただく場合
大理石といっても,さまざまな種類があります。大理石と御影石が違うと言っても,どちらか区別がつかないかもしれません。また,天然石のように見える人工のセラミックタイルは硬く,再研磨には向きません。それで,お見積りやお問い合わせの際に,お手入れを考えている石材の写真を何枚か見せてもらいたいです。全体が写ったもの,気になる場所のアップ,色柄が分かりやすいものなどが揃うとありがたいです。お問合せメールフォームには写真を添付できませんが,当店が返信すると,次からは画像添付が可能になります。お手数をかけて恐縮ですが,よろしくお願いいたします。
お店や会社では,標準的な研磨工程は4段階です。傷とりの400と800番,中間仕上げの1500番,つや出しの5000番です。個人のお宅,例えばマンションの玄関(共用部は除く)などは,通常800番からの3段階の研磨工程で十分です。ただ,個人のお宅での研磨は,壁際のギリギリまで手を入れる必要があるため,工程が少なくても時間も手間もかかります。石材研磨は,研磨をどの番手から始めるかを最初に決める必要があります。通常より粗い研磨から始める必要がある(料金が割り増しになる)場合は,作業開始前にご相談いたします。
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天然・人工石材のキレイを長持ちさせるために
- コーティング
ナノレベルで石材をバリアする高品質の無機コート剤があります。研磨をしたのちに,もうひと手間かけて石材をコーティングしてあげましょう。水分はもちろん洗剤もしみ込まなくなるので,汚れ防止になります。また石材より幾分硬いため,傷防止になります。再研磨までのサイクルを伸ばし,それまで美観を保ちやすいです。
- ダストコントロール
石材の上に砂塵がある状態で歩くと,やすりをかけるような働きが生まれます。当たり前のことを書いて恐縮ですが,石材表面をキレイにしておくこと,靴の底をキレイに拭ってから入ることが必要です。性能のよい玄関マットの使用と,床面の掃除機がけをおススメします。
- 乾いた状態を保つ
たとえコーティングしてあるとしても,濡れた状態が続くのは望ましくありません。特に色が付いた液体や油分などは気が付いたらすぐ拭って下さい。水ぶきするとしたら,しっかり絞ったタオル(ダイソーで売っているふわふわマイクロクロス2枚組を推奨)をお使い下さい。湿気の少ない環境に保つのが望ましいです。
- 新築時のお手入れ
引き渡しを受けてからすぐお手入れすることもお考えください。ほとんど傷が無いので研磨工程は最小限(あるいは不要)ですし,コーティングしてあげることで,長期間美観を保つことができます。
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メールは店長携帯に転送されますので,お問い合わせ自体はリアルタイムに届いております。
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フリーダイヤル
フリーダイヤル 0120-388-932 「さわやか クリンサーブ」と読む(照 を利用してもらえますが,最近はほとんど電話をとれません。
店長携帯に転送されるので,営業時間外はもちろん,作業中・運転中・休憩中の場合は出られません。また,質問に答えるにしても,メモを取るにしても不確実になりがちです。
そんなわけで,登録されていない番号からの電話には出ないことが多いです。
お手数をかけて恐縮ですが,やはりメールでのお問い合わせが確実です。
なかなかつながらない電話です 0120-388-932